「女性ホルモン」聞いたことはあっても、よくは知らないという方は多いのではないでしょうか。
自分の身体と向き合い始めてから、女性らしい体つきなどを意識するようになりました。
そうすると、女性らしさにつながって出てくる「女性ホルモン」という存在が気になってきたのです。
色々と調べてみると、生理(月経)、妊娠、出産はもちろん、女性の美しさや若々しさに深くかかわっていることが分かりました。
女性ホルモンは、女性の心と身体を大きく左右する存在。
それなのに、この「女性ホルモン」は、生涯でスプーン一杯程度しか分泌されないというのです。
自分の身体で、自分が生み出している女性らしさ。
活かして、女性らしく輝く自分でいたいですよね。
女性ホルモンとは?
女性ホルモンと呼ばれるのものには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類があります。
俗に「幸せ美人ホルモン❤️」とか「ぶちゃいくホルモン?」とか言われたりしますね。
ひと月の間に一定のリズムをもって、この卵胞ホルモンと黄体ホルモンが卵巣から分泌されているんです。
ひと月の中で肌もカラダもココロも微妙な変化がありませんか?
それには、この2つのホルモンのバランスが関係していました。
ホルモン分泌のメカニズム
実は、これらのホルモン分泌を司っているのは脳にある視床下部。
視床下部―脳下垂体―卵巣というメカニズムが働いているんです。
ちょっと難しく見えるかもしれませんが…
~卵胞ホルモン上昇期のメカニズム~
このイラストのように、下垂体から、性腺刺激ホルモンの卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されます。
卵胞刺激ホルモン(FSH)が卵巣に届くと、卵巣のなかにある原始卵胞を刺激し、そのうちのひとつが成長を始めます。
発育した卵胞から、エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、これが子宮内膜に働きかけて徐々に内膜を厚くしていきます。
エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量がピークに達すると、下垂体から黄体形成ホルモン(LH)が分泌されます。
この頃が、幸せホルモン最盛期♡
女性らしさが潤い、肌の調子も良く、なめらかさもピークと言われます。
そして、黄体形成ホルモン(LH)が卵巣に届くと、成熟した卵胞は刺激され、中の卵子が飛び出します。
これが排卵と言われる状態です。
妊娠しやすいのもこの時期ですね。
~黄体ホルモン上昇期のメカニズム~
排卵後、卵子が出ていった卵胞は黄体というものに変化し、プロゲステロン(黄体ホルモン)を多量に分泌し始めます。
このとき、エストロゲン(卵胞ホルモン)も少量ですが分泌されます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)は、子宮内膜に働きかけ、受精卵がいつでも着床できるよう準備します。
受精が成立しないと、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの量は激減し、子宮内膜もはがれ、経血となってカラダの外に出ていきます。
体温も低めになり、肌の調子もカラダの調子もなんとなくスッキリしない…とプチ不調を感じる方も?
そうして訪れるのが生理です。
女性ホルモンが乱れるとは?
よく「ホルモンバランスが乱れている」といいますね。
これは女性ホルモンが順調に分泌されていない状態を指します。
乱れる原因として・・・
日常の中で思い通りに行かなくてイライラを感じることが多い。
悩み事や気になる事があるのに、解決できずに悶々としている。
これまでの食生活を一変させるような急激なダイエット。
アスリート並みの筋力を意識したトレーニング。など
内外のストレスを受けてしまうと、視床下部からのホルモン分泌指令が卵巣にうまく伝わらなくなり、「ホルモンバランスが乱れる」ようになってしまいます。
女性って、ほんの些細なことでもデリケートに感じやすいんですよね。
ホルモンが乱れるとカラダ中に悪影響が
ストレスだったり、過激なダイエットや過度の運動などで女性ホルモンのバランスは乱れやすくなります。
そうなると、おこりやすいのが肌あれや生理不順(月経不順)や無月経です。
逆に、生理不順や無月経が続くときは、ホルモン分泌の調子が悪くなっている可能性が高いといえます。
また、ホルモンバランスが乱れると、自律神経のバランスも乱れて、肌だけじゃなく、カラダ中に影響が出ることがあります。
頭痛やめまい、のぼせや冷え、イライラなどのトラブルも。
これは、脳にある視床下部が自律神経の中枢も兼ねているために起きることのようです。
PMS症候群や生理痛もそうですが、つらいときはそのままにせず、自己判断しないで婦人科の医師に相談しましょう。
各器官のホルモンの分泌状態は、血液検査で血中に含まれるホルモン量を測ればわかります。
気になる方は専門機関へ問い合せしてみて下さい。
どのホルモンがどのくらい減っているか、あるいは増えているかをみれば、どこの器官がトラブルをおこしているのかもわかるそうです。
ホルモン状態をベストに保ちましょう
ホルモンの分泌をコントロールする視床下部は、ストレスに弱い存在です。
強いストレスを感じると、ホルモン分泌が乱れて不調の原因になります。
周りの目を気にしすぎて、「こうじゃないとダメ、◯◯であるべき・・・」など、自分で自分を決めつけ過ぎないで!
好きなこと・人を想う、好きな音楽を聴く、美味しい物を食べる…など、ゆったりと自分を満たす時間を持ってみましょう。
そうすると、視床下部に心地よい刺激が届き、ホルモンのバランスも整って、肌もカラダもココロも元気になります。
また、ホルモンバランスは自律神経のバランスとも影響し合うので、規則正しい生活を送ることも大切です。
同じ生活サイクルでも、ひと月の中でおこる、肌や髪・ココロなどの微妙な変化を意識して、自分の状態を知る。
プチ不調…を感じたら、食生活や生活スタイルなど自分のことをちょっと振り返る時間をつくってみて下さいね。